④ 評価は、減点するためにあるのではありません

病院では、リハビリを始める前に身体の状態を評価します。


関節はどれくらい動くのか。


筋力はどのくらいあるのか。


歩く時にどんな特徴があるのか。


評価をすることで、その人に合ったリハビリを考えていきます。


私たちの事業所でも、毎日の作業や面談を通して利用者さんの様子を見ています。


すると、「評価されている」と聞くと、緊張する方がいます。


「できなかったらどうしよう。」


「失敗したら評価が下がるのではないか。」


そんな不安を感じるのかもしれません。


しかし、私たちが評価を行う目的は、点数をつけるためではありません。


できないことを探すためでもありません。


例えば、以前は二十分で集中が切れていた方が、三十分続けられるようになった。


困っても何も言えなかった方が、「もう一度お願いします」と伝えられるようになった。


疲れても無理をしていた方が、「少し休ませてください」と言えるようになった。


私たちが見ているのは、こうした変化です。


毎日一緒に過ごしていると、小さな変化は意外と本人が気づいていないことがあります。


だからこそ、「先月より落ち着いて取り組めていますね」「以前より相談が増えましたね」と、一緒に振り返る時間を大切にしています。


評価とは、できないことを並べるためのものではありません。


その人が積み重ねてきた努力や変化を確認し、次の目標を一緒に考えるためのものです。


リハビリは、一日で大きく変わるものではありません。


小さな変化を積み重ねながら、少しずつ生活が変わっていきます。


だから私たちは、昨日できなかったことよりも、今日できるようになったことに目を向けたいと考えています。


評価とは、人を比べるためのものではありません。


その人自身の変化を見つけるためにあるものだと、私たちは考えています。


見学はいつでも受け付けています。


「今の自分でも大丈夫だろうか」と不安な方も、安心してご相談ください。一人ひとりに合わせた支援を一緒に考えていきます。


関連記事
リハビリは、病院だけで終わりません
本物の仕事には、本物のリハビリがあります
失敗できる場所が、必要だと思っています
「できないこと」より、「任せられること」を増やしています
作業は、「できる・できない」を見る時間ではありません
頑張れる人と「続けられる人」は、同じではありません
生活は、訓練どおりにはいきません