ペットボトルのふたが開けられない。
健康な方には小さなことに思えるかもしれません。
しかし、片麻痺や手の力が弱くなった方、関節リウマチや神経難病などで握力が低下した方にとっては、毎日の生活で何度も困る場面の一つです。
「家族が帰るまで飲めない。」
「毎回誰かに頼まなければならない。」
そんな声を聞くことがあります。
そこで現在、事業所では3Dプリンターを活用し、自助具の試作を進めています。
今回製作したのは、ペットボトルのキャップを開けやすくするオープナーです。
キャップにかぶせるだけで、握る面積が広がり、少ない力でも回しやすくなります。
試作品では内側に細かな凹凸を付けることで、キャップをしっかりと捉えられるよう工夫しました。
実際に使用すると、指先だけでつまんで開けるのではなく、手全体で力を伝えられるため、握力の弱い方でも操作しやすくなっています。
もちろん、これで完成ではありません。
実際に使ってみると、
「もう少し大きい方が持ちやすい。」
「滑りにくい素材の方が良い。」
「片手でも使える形がいい。」
そんな改善点も見えてきます。
私たちは、この試行錯誤が一番大切だと考えています。
作業療法士として利用者さんの身体機能を評価し、その意見を聞きながら形を変えていく。
そして3Dプリンターで、すぐに次の試作品を作る。
この繰り返しができることは、私たちの事業所の大きな強みの一つです。
利用者さんにとっても、ただ3Dプリンターを操作するだけではありません。
「誰かの生活を少し楽にするものを作る。」
その経験は、ものづくりの楽しさだけではなく、仕事のやりがいや社会とのつながりにもつながります。
これからもペットボトルオープナーだけではなく、日常生活で「困った」を減らせる自助具の開発を続けていきたいと考えています。
見学はいつでも受け付けています。
3Dプリンターを活用したものづくりや、自助具の開発に興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
利用者さんと一緒に、「誰かの役に立つ仕事」に取り組んでいます。
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