⑥ 生活は、訓練どおりにはいきません

病院でリハビリを受けた経験のある方の中には、「訓練ではできたのに、自宅ではうまくいかなかった」と感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。


それは特別なことではありません。


リハビリ室は、安全に訓練できるよう環境が整えられています。一方、生活の場には段差があり、時間に追われ、家族との関わりがあり、その日の体調や気持ちにも左右されます。


つまり、生活は毎日条件が違います。


例えば、作業中は集中できていても、自宅へ帰ると何もする気が起きない日があります。


朝は元気でも、午後になると疲れが強くなる方もいます。


体調だけではありません。


家族との出来事や、人間関係の悩み、眠れなかった夜など、生活には予定どおりにいかない出来事が次々と起こります。


だから私たちは、「訓練どおりにできるか」を目標にはしていません。


大切なのは、予定どおりにいかなかった時にどう対応するかです。


疲れたら休むことができるか。


困った時に相談できるか。


思うようにいかなかった日でも、翌日にもう一度来ることができるか。


生活では、そうした力の方が長く役に立つことがあります。


作業も同じです。


順調に進む日だけではありません。


集中できない日もあります。


失敗する日もあります。


気持ちが乗らない日もあります。


そんな時に、「今日はもう終わりだ」と諦めてしまうのではなく、「今日はここまでにしよう」「明日もう一度やってみよう」と切り替える力も、私たちは大切にしています。


リハビリは、できるようになることだけではありません。


うまくいかない日があっても、生活を続けていく力を身につけることも、同じくらい大切だと考えています。


生活は、訓練どおりにはいきません。


だからこそ私たちは、その人が現実の生活の中で困らない方法を、一緒に考え続けていきたいと思っています。

 

 


見学はいつでも受け付けています


「生活の中で思うようにいかないことが増えてきた」「働くことに不安がある」という方も、お気軽にご相談ください。一緒に今できることを考えていきます。


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