「どんな作業をするのですか?」
見学でよくいただく質問です。
もちろん、作業の内容も大切です。
ただ、私たちが本当に見ているのは、完成した作品や作業の速さではありません。
例えば、同じ作業をお願いしても、人によって全く違う様子が見えてきます。
説明を最後まで聞いてから始める方。
途中で確認しながら進める方。
分からなくても質問せず、一人で悩み続ける方。
疲れていても「休みたい」と言えない方。
反対に、少し疲れるとすぐに集中が切れてしまう方。
どれも「良い」「悪い」の話ではありません。
その人が生活の中で、どんな場面で困りやすいのかを知る手がかりです。
作業療法士は、病院でも患者さんに作業をしていただくことがあります。
それは作品を作ることが目的ではなく、その人の身体や生活を理解するためです。
私たちも同じように、作業を通してその人を見ています。
だから、「今日は何個できました」という結果だけで終わることはありません。
今日は最後まで集中できた。
自分から質問ができた。
困ったときに相談できた。
昨日より少し疲れに気づけた。
そうした変化の方が、私たちにとっては大切です。
就職してから必要になるのは、作業の速さだけではありません。
分からないことを確認する力。
疲れたことを伝える力。
周囲と協力する力。
失敗しても気持ちを切り替える力。
そうした力は、一日で身につくものではありません。
毎日の作業の中で少しずつ育っていくものだと考えています。
だから私たちは、作業そのものよりも、その人が作業にどう向き合っているかを大切にしています。
作業は製品を作るためだけの時間ではありません。
その人らしく生活し、その人らしく働いていくための力を、一緒に育てていく時間でもあるのです。
見学はいつでも受け付けています。
「どんな作業をするのか」だけではなく、「どんな視点で支援しているのか」を知りたい方も、お気軽にご相談ください。
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