⑤ 作業ができても、働けるとは限りません

就労継続支援B型というと、「作業をする場所」というイメージを持たれることがあります。


もちろん、それは間違いではありません。


実際に、利用者さんは様々な作業に取り組んでいます。


しかし、私たちが目指しているのは、「作業が上手になること」ではありません。


作業ができることと、働き続けられることは、必ずしも同じではないからです。


例えば、作業そのものはとても丁寧で、覚えるのも早い方がいます。


ところが、時間が守れません。


疲れていても無理をしてしまいます。


困っていても相談ができません。


注意されると気持ちを切り替えられず、その日一日作業が手につかなくなることもあります。


反対に、作業のスピードはゆっくりでも、毎日決まった時間に通い、分からないことは確認し、疲れたときには「少し休みます」と伝えられる方もいます。


どちらが長く働けるでしょうか。


答えは、一つではありません。


ただ、実際の職場では、作業能力だけで評価されることは少ないと感じています。


時間を守ること。


報告や相談ができること。


体調を整えられること。


人と協力できること。


こうした力があって初めて、作業する力が生きてきます。


だから私たちは、作業だけを教えることはしていません。


「今日は少し疲れています。」


「このやり方で合っていますか。」


「もう一度教えてください。」


そんな一言を伝えられることも、大切な力だと考えています。


病院で行うリハビリでは、「身体が動くようになること」が一つの目標になります。


地域で生活し、働いていくためには、その力をどう使うかが問われます。


私たちが見ているのは、作業の完成度だけではありません。


その人が職場で困ったとき、どう行動できるか。


生活の中で困ったとき、誰に相談できるか。


そうした「働き続ける力」を、日々の作業や面談を通して一緒に育てていきたいと考えています。


見学はいつでも受け付けています


作業が得意かどうかではなく、「自分に合った働き方を考えたい」という方も、お気軽にご相談ください。


関連記事
リハビリは、病院だけで終わりません
作業は、「できる・できない」を見る時間ではありません
頑張れる人と、続けられる人は同じではありません
利用するかどうかより、続くかどうかが気になります
働ける人が来る場所だと思っていました
もっとできるようになってから利用するものだと思っていました
続けている理由は、一つではありません