見学に来る前や、最初に話をするときに、
「自分にできるか分からない」と言われることがあります。
この言葉は、
単に作業ができるかどうかを聞いているわけではないことが多いです。
実際には、
どのくらいのペースで求められるのか、
途中で止まったときにどうなるのか、
周りと同じようにできなかった場合にどう見られるのか、
そういったことをまとめて不安に感じていることがあります。
作業そのものよりも、
その場でどう扱われるのかが分からない状態です。
例えば検品の作業でも、
一つ一つ確認していく中で、
途中で手が止まることがあります。
そのときに、
急かされるのか、
待ってもらえるのか、
やり方を変えるのか。
その対応が分からないままだと、
「できるかどうか」という言葉になります。
実際に通い始めてからも、
最初は同じような状態が続きます。
どこまでやればいいのか、
どこで区切ればいいのかが分からず、
手が止まる時間が長くなることもあります。
ただ、その中で少しずつ、
自分なりの進め方が見えてくることがあります。
全部を一度にやろうとしなくてもいいことや、
途中で止まってもそのまま続けていいこと、
やり方を変えてもいいこと。
そうしたことが分かってくると、
「できるかどうか」という言葉は、
あまり出なくなっていきます。
最初に言われる「できるか分からない」という言葉は、
能力の問題というよりも、
その場の関わり方が見えないことから出ていることがあります。
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