退院してしばらくすると、
「体力は戻ってきた気がする」と感じる方が増えてきます。
歩ける距離も伸びる。
外出もできるようになる。
けれど同時に、こんな声も聞きます。
「なぜか急に動けなくなる日がある」
疲れは、量だけでは決まりません
たくさん動いたから疲れる。
それは自然なことです。
ただ、回復の途中では
少し違う疲れ方が出ることがあります。
午前中は問題ないのに午後に急に重くなる
数日遅れて疲れが出る
身体より先に頭が疲れる感覚がある
周りからは分かりにくく、
本人も説明しにくい変化です。
「できた日」が基準になる落とし穴
調子の良い日に合わせて予定を増やしてしまう。
すると次の日、あるいは数日後に
強い疲労が出てしまうことがあります。
これは頑張りすぎというより、
身体の回復段階と活動量がまだ合っていない状態です。
一度できたことでも、
毎日同じように続けられるとは限りません。
仕事は“回復テスト”ではありません
復職すると、
時間通りに動く
判断を続ける
人と関わり続ける
といった負荷が自然に重なります。
そのため、
日常生活では気づかなかった疲れ方が表面に出ることがあります。
だからこそ働き始める前に、
どのくらいで疲れるのか
どのくらい休めば回復するのか
どんな動きが負担になるのか
を知っておくことが大切になります。
疲れ方を知ることは、後退ではありません
「まだ戻れないのでは」と感じると、
不安になる方もいます。
けれど疲れ方を知ることは、
復職を遠ざけるためではなく、
長く続けるための準備です。
無理をして戻るより、
少し手前で調整したほうが結果的に安定することがあります。
働くことを見据えたリハビリという選択
当事業所では、復職を目標にしたリハビリも行っています。
身体の動きだけでなく、
一日の活動量や疲れ方を確認しながら進めていく取り組みです。
病院での回復の延長として、
生活と仕事の間をつなぐ時間になります。
▶︎復職のためのリハビリについてはこちら
少し余裕がある今だからできること
働き始めてから調整するより、
始める前に身体の感覚を知っておく方が安心です。
回復の途中には、
前に進むための準備期間があってもいいのだと思います。
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