「もう大丈夫そうなので、来月から復職します」
そう話してくれる方は少なくありません。
身体は動く。
日常生活も問題ない。
周囲からも「そろそろ戻れそうですね」と言われる。
だからこそ、早く元の生活に戻りたいと思うのは自然なことです。
けれど実際には、
復職してから体調を崩してしまうケースもあります。
できるようになったことと、続けられること
退院後しばらくすると、
「できること」は確実に増えていきます。
外出できる。
長く歩ける。
家事もこなせる。
ただ、仕事になると話が変わります。
仕事には、
時間の制約
周囲への気遣い
判断の連続
疲れていても続ける必要
があります。
一つひとつは小さくても、
それが重なることで身体や気持ちへの負担は大きくなります。
最初につまずくのは、体力ではないことが多い
意外かもしれませんが、
復職後に困るのは筋力や歩行ではない場合があります。
多いのは、
午後になると急に集中が切れる
思ったより疲れが抜けない
周囲のスピードについていけない
小さな判断に時間がかかる
といった変化です。
本人も周囲も理由が分からず、
「まだ早かったのかもしれない」と感じてしまいます。
焦りは、とても自然な反応です
長く休んでいると、
早く戻らなければ
迷惑をかけているのではないか
これ以上休めない
そんな思いが強くなります。
だから復職を急ぐこと自体は、
決して間違いではありません。
ただ、本来必要なのは「我慢」ではなく、
仕事に近い形で身体と生活を慣らしていく時間なのかもしれません。
本番の前に、試せる場所があると安心です
いきなり職場に戻るのではなく、
一日の活動量を調整する
疲れ方を確認する
集中できる時間を知る
そうした準備をしてから復職すると、
結果的に長く働き続けられることがあります。
当事業所では、復職を見据えながら生活と身体を整えていくリハビリも行っています。
病院での回復の続きとして、
「働くこと」に近い視点で進めていく取り組みです。
▶︎復職のためのリハビリについてはこちら
戻ることがゴールではありません
復職は「スタート」に近い出来事です。
長く続けていくためには、
少し遠回りに見える準備が役立つこともあります。
急がなくても大丈夫な場合があることを、
知ってもらえたらと思います。
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