見学のときに、過去の話になることがあります。
以前は働いていました。
長く勤めていました。
資格を取っていました。
役職についていました。
家庭を支えていました。
そうした話を聞くことがあります。
その話をしているとき、多くの方は過去を自慢しているわけではありません。
むしろ逆です。
今の自分との違いを強く感じていることがあります。
以前は普通にできていた。
朝も起きられた。
仕事にも行けた。
人とも関われた。
それが当たり前だった時期があります。
だからこそ、今の状況を受け入れにくいことがあります。
利用することへの不安もあります。
続けられるかどうかの不安もあります。
ただ、それ以上に、
「以前の自分なら、こんなことで悩まなかった」
という気持ちが残っていることがあります。
実際、見学の場でも、
「昔はもっとできたんです」
という言葉を聞くことがあります。
その言葉には、悔しさが含まれているように感じます。
今の状態だけを見れば、利用した方が良いかもしれません。
外に出る機会が増えるかもしれません。
生活の流れが整うかもしれません。
それでも最後の一歩が出ないことがあります。
なぜなら、比べている相手が他人ではないからです。
昔の自分です。
以前の自分に勝てない。
以前の自分に戻れない。
その感覚が強いことがあります。
通っている方の中にも、最初はその思いを抱えていた方がいます。
ただ、利用を続ける中で少しずつ変わることがあります。
昔の自分を目標にするのではなく、今の自分でできることを考えられるようになることがあります。
もちろん簡単なことではありません。
時間がかかることもあります。
それでも、過去と比べ続けることが苦しさになっている方は少なくありません。
私たちは今の状態だけを見ているわけではありません。
その人が何と比べて苦しんでいるのかも見ています。
見学はいつでも受け付けています。気になる方はお気軽にお問い合わせください。
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