リハビリは終わった。でも、働ける気がしなかった。

退院の日、「もう大丈夫ですね」と言われました。


歩ける。
身の回りのこともできる。
検査の数値も問題ない。


だから、医学的には回復している。


頭では分かっていました。


それでも、家に戻って数日が過ぎたころから、
言葉にしにくい違和感が残りました。


「本当に、元に戻ったのだろうか」


生活には戻れた。でも、社会には戻れていない


朝起きて、食事をして、外にも出られる。


以前できなかったことは、確かにできるようになっています。


けれど、働くことを想像すると急に不安になる。


長時間動けるだろうか


周りに迷惑をかけないだろうか


前と同じように判断できるだろうか


誰かに止められたわけではないのに、
自分の中でブレーキがかかる感覚があります。


病院のリハビリと、その後の時間


病院でのリハビリは、生活を取り戻すための大切な時間です。


安全に動けること。
日常生活を送れること。


そこまで回復することは、本当に大きな一歩です。


ただ、その先にある「働く」という段階は、
少し性質が違います。


体力だけではなく、


集中力


疲れ方


人との距離感


一日のリズム


そういったものが重なって初めて、
仕事として成り立っていきます。


「できる」と「続けられる」は少し違う


一度できたからといって、
毎日続けられるとは限りません。


むしろ多くの方が、


「やろうと思えばできる。でも続く気がしない」


という場所で立ち止まります。


ここは、怠けているわけでも、
気持ちが弱いわけでもありません。


身体と生活の間に、まだ小さな段差が残っている状態です。


その段差を埋める時間が必要なことがあります


急いで元の生活に戻ろうとすると、
うまくいかなかった経験だけが残ってしまうことがあります。


だからこそ、


働き始める前に、
生活の中で身体の使い方や疲れ方を確かめていく時間が必要になる場合があります。


当事業所では、そうした「復職までの準備」に向けたリハビリも行っています。


病院とは少し違い、
実際の生活や仕事を見据えながら進めていく取り組みです。


▶︎復職のためのリハビリについてはこちら


まだ迷っている段階でも大丈夫です


「働きたい気持ちはあるけれど、自信が持てない」


その状態は、とても自然なものです。


何かを決める前に、
いまの状態を整理する時間から始めても構いません。


回復の途中には、
次の一歩をゆっくり考える時期があってもいいのだと思います。