【第1回】働くことだけでは生活は安定しない

就労支援の仕事をしていると、
「働くこと」に関する相談はとても多くあります。


働きたい。
仕事をしたい。
もう一度社会に戻りたい。


そういう思いを持って相談に来られる方は少なくありません。


そして実際に、作業に慣れてきたり、生活リズムが整ってきたりすると、
「そろそろ働けるかもしれない」と感じる瞬間も出てきます。


ここまでは、とても前向きな流れです。


ただ、そこで一つ問題があります。


それは、
働くことと、生活が安定することは、必ずしも同じではない
ということです。


仕事が始まれば、すべてがうまくいく。
そう思われることも多いのですが、実際の生活はそれほど単純ではありません。


例えば、


・体調は安定して続けられるのか
・収入はどのくらいになるのか
・生活費は足りるのか
・年金や支援制度はどうなるのか
・家族の支援はどこまで続くのか


こうしたことが少しずつ重なって、
生活の不安になっていきます。


実際の相談でも、


「働きたい気持ちはあるけれど、将来が不安」
「収入がどうなるのか分からない」
「生活が続けられるのか心配」


こうした声を聞くことは珍しくありません。


つまり多くの場合、
問題は「働けるかどうか」だけではなく、
生活全体がどう続いていくのかというところにあります。


特に障がいのある方の場合、生活の形は人それぞれです。


就労の形も違えば、体調の波も違います。
受けている制度や支援も、人によって変わります。


そうした中で生活を続けていくためには、
ただ仕事を探すだけではなく、
生活全体を整理して考えることが大切になります。


そこで当事業所では、
希望される方に対して **「ライフプランニング作成」**を行っています。


これは難しい金融の話ではなく、
これからの生活を一度整理してみる作業です。


収入のこと。
生活費のこと。
制度のこと。
将来の生活の変化。


そういったものを一度見える形にしてみると、
「なんとなく不安だったもの」が少し整理されていきます。


働くことはとても大切です。
ですが、生活は仕事だけで成り立っているわけではありません。


むしろ、生活の形が整うことで、
働くことも少しずつ現実的になっていきます。


このブログではこれから数回にわたって、
ライフプランニングとはどのようなものなのか
そして なぜ障がいのある方にとって大切なのかについて、
少しずつお話ししていきたいと思います。


次回は、
**「障がいのある人ほど生活設計が重要になる理由」**について書いていきます。


もし興味のある方は、
こちらのページでもライフプランニングについて紹介しています。