就労支援の仕事をしていると、
「働くこと」に関する相談はとても多くあります。
働きたい。
仕事をしたい。
もう一度社会に戻りたい。
そういう思いを持って相談に来られる方は少なくありません。
そして実際に、作業に慣れてきたり、生活リズムが整ってきたりすると、
「そろそろ働けるかもしれない」と感じる瞬間も出てきます。
ここまでは、とても前向きな流れです。
ただ、そこで一つ問題があります。
それは、
働くことと、生活が安定することは、必ずしも同じではない
ということです。
仕事が始まれば、すべてがうまくいく。
そう思われることも多いのですが、実際の生活はそれほど単純ではありません。
例えば、
・体調は安定して続けられるのか
・収入はどのくらいになるのか
・生活費は足りるのか
・年金や支援制度はどうなるのか
・家族の支援はどこまで続くのか
こうしたことが少しずつ重なって、
生活の不安になっていきます。
実際の相談でも、
「働きたい気持ちはあるけれど、将来が不安」
「収入がどうなるのか分からない」
「生活が続けられるのか心配」
こうした声を聞くことは珍しくありません。
つまり多くの場合、
問題は「働けるかどうか」だけではなく、
生活全体がどう続いていくのかというところにあります。
特に障がいのある方の場合、生活の形は人それぞれです。
就労の形も違えば、体調の波も違います。
受けている制度や支援も、人によって変わります。
そうした中で生活を続けていくためには、
ただ仕事を探すだけではなく、
生活全体を整理して考えることが大切になります。
そこで当事業所では、
希望される方に対して **「ライフプランニング作成」**を行っています。
これは難しい金融の話ではなく、
これからの生活を一度整理してみる作業です。
収入のこと。
生活費のこと。
制度のこと。
将来の生活の変化。
そういったものを一度見える形にしてみると、
「なんとなく不安だったもの」が少し整理されていきます。
働くことはとても大切です。
ですが、生活は仕事だけで成り立っているわけではありません。
むしろ、生活の形が整うことで、
働くことも少しずつ現実的になっていきます。
このブログではこれから数回にわたって、
ライフプランニングとはどのようなものなのか、
そして なぜ障がいのある方にとって大切なのかについて、
少しずつお話ししていきたいと思います。
次回は、
**「障がいのある人ほど生活設計が重要になる理由」**について書いていきます。
もし興味のある方は、
こちらのページでもライフプランニングについて紹介しています。