当事業所では、見学や面談の際に
「ここは、失敗してもいい場所です」
とお伝えしています。
ただ、これは言葉で言うほど簡単なことではありません。
現場で本当に「失敗してもいい空気」をつくるには、
支援の組み立て方そのものが問われると感じています。
私は作業療法士として、これまで
身体障害・精神障害・発達障害、さまざまな方と関わってきました。
その経験から強く思うのは、
失敗は“本人の力不足”ではなく、“作業の切り出し不足”で起きることが多い
ということです。
例えば、インターネット物販の検品作業ひとつでも、
◎片麻痺があっても扱いやすいようにメジャーを工夫する
◎写真撮影は一人で抱え込まず、補助者と役割分担する
◎手順を細かく区切り、「ここまでできた」を積み重ねる
↑↑在庫管理しやすいように番号つけや見やすい棚の設置をしています。
こうした工夫で、
「できなかった」が「できたかもしれない」に変わる場面を何度も見てきました。
年齢層も、当事業所は
16歳から70歳までと幅広く、特に50代の方が多く通われています。
背景も、体力も、経験も違います。
だからこそ「同じ作業を同じやり方で」はしません。
うまくいかなかったときも、
◎なぜ難しかったのか
◎作業のどこで引っかかったのか
◎どうすれば“次は挑戦できそうか”
↑↑ガイドを用意して文字盤を制作
一緒に振り返る時間を大切にしています。
就労継続支援B型は、
「働く練習の場」であると同時に、
自分の得意・不得意を知り直す場所でもあると思っています。
A型にはまだ届かないけれど、
一般的なB型よりは、少しだけアドバンスな挑戦ができる。
それが、当事業所の立ち位置です。
失敗しても大丈夫。
でも、放置はしない。
そんな場所であり続けたいと、
今日も現場に立っています。
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